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イルシルの料金プランとカスタム指示の使い方|無料・個人・法人の違い(2026年10月時点)

スライド作成サービス「イルシル」は、2026年9月14日に新機能「カスタム指示」を追加したと、公式サイトのニュースで発表しました。10月2日には、公式サイトに「カスタム指示には何を書くか」を説明する使い方の記事も公開されています。

この記事では、カスタム指示の使い方に加えて、フリー・パーソナル・パーソナルPlus・法人の各プランの料金と違い、制限、解約するときの注意点を、2026年10月9日時点の公式情報にそって整理します。

目次

結論:先に知っておきたい3つのこと

  • カスタム指示は、会社の情報や表記ルールを一度登録しておく機能です。ホーム画面の「おまかせ生成」で選ぶと、資料全体の前提として参照されます。
  • 無料のフリープランは対象外です。登録できる件数は、パーソナルプランが1件、パーソナルPlus以上は無制限です。
  • 書いた内容が必ずそのまま反映されるとは限りません。生成のときに入力した指示が優先され、公式の解説記事も、反映されないルールがあったと書いています。

イルシルとは

イルシルは、作りたい資料のテーマやメモを入力すると、AIが構成・本文・デザインまで作ってくれる国産のスライド生成サービスです。有料プランでは、できあがったスライドをPDFやPowerPoint形式で書き出せます。

カスタム指示は、この生成の前提になる情報を先に登録しておく機能です。公式ヘルプでは、HOME画面の入力欄から生成するとき(おまかせ生成)に使うと説明されています。

似た名前の機能に「プロンプトライブラリ」があります。公式ヘルプが示している違いを表にまとめます。

項目 カスタム指示 プロンプトライブラリ
使う場所 HOME画面の入力欄 スライド編集画面の「AIデザイン生成」
反映のされ方 選んでおくと、資料全体の前提・ルールとして参照される 入力欄に文章として挿入され、そのときの指示文になる
登録できるもの 文章と添付ファイル(PDF・画像) 文章のみ
共有の単位 ワークスペースの全員で共有 個人用のマイライブラリと、ワークスペースで共有するチームライブラリ
使えるプラン パーソナル以上 全プラン(チームライブラリはパーソナルPlus以上)

公式ヘルプは、毎回同じことを書いているならカスタム指示、そのときどきで使い分けたい文章があるならプロンプトライブラリ、という選び方を勧めています。

料金と使えるプラン

公式ヘルプの料金表にある、個人向け3プランと法人プランの内容です。金額はすべて税込で、1人あたりの表記です。

プラン 料金 カスタム指示 AIデザイン生成(月あたり) そのほかの主な違い
フリー 0円 使えない 3枚 作れる資料は3個まで。PDF・PowerPointの書き出しは不可
パーソナル 月契約1,848円/半年契約9,900円/年間契約17,160円 1件まで 40枚 PDF・PowerPointの書き出しが可能。資料数は無制限
パーソナルPlus 年間契約のみ66,000円(月あたり5,500円) 無制限 200枚(1人あたり) メンバー招待とライブラリ機能が使える
法人 要問い合わせ 無制限 500枚(1人あたり) 自社テンプレートの登録(別途費用)、請求書払い、営業担当によるサポート

表のほかに、「かんたんレポート生成」という別の枠もあります。月の枚数は、フリーが3枚、パーソナルが10枚、パーソナルPlusが1人あたり100枚、法人が1人あたり200枚です。

AIデザイン生成の回数は、毎月1日にリセットされます。生成したデザインを「適用」しても「破棄」しても1回に数えられるため、思ったより早く上限に近づくことがあります。

契約まわりで、公式ヘルプに書かれている注意点があります。

  • 3日間の無料トライアルは、パーソナルとパーソナルPlusの年間契約を新しく申し込む場合に限られ、過去にどのプランでもトライアルを使ったことがある場合は対象外です。
  • トライアルを含め、契約は自動で更新されます。続けない場合は、更新日時より前に自動更新を停止する手続きが必要です。
  • 有料プランの請求は開始時に一括で発生し、日割りの返金は行われないため、途中で解約しても全額の請求になります。解約後も、契約期間の終わりまでは今のプランの機能を使えます。
  • 個人向けプランの支払いはクレジットカードのみです。請求書払いは法人プランで案内されています。

ヘルプでは、法人プラン以外は個人利用のプランと位置づけられています。公式サイトとヘルプの内容を確認したうえで申し込むよう案内されています。会社で使う場合の扱いは、利用規約も含めて確認してください。

使い方

ここからの手順は、公式ヘルプの「カスタム指示」と「会員登録方法(フリープラン)」のページに書かれた内容にもとづいています。編集部が画面で操作を試した結果は含まれていない点に、ご注意ください。

1. アカウントを作る

  1. 公式サイトの「無料ではじめる」から登録画面を開きます。
  2. Googleアカウント、Microsoftアカウント、メールアドレスのいずれかで登録します。
  3. メールアドレスで登録した場合は、届く仮登録メールのリンクを1時間以内に開いて本登録を終えます。

対応しているブラウザは、公式サイトのよくある質問によるとGoogle ChromeとMicrosoft Edgeです。Safariは現在、対応外とされています。

2. カスタム指示を登録する

  1. ホーム画面左上のワークスペース名から、ワークスペース設定の「カスタム指示」を開きます。
  2. 「新規作成」をクリックします。
  3. 名前(50文字以内)と、内容(50,000文字以内)を入力します。
  4. 必要なら、PDFか画像(JPG・PNG・WEBP)を添付します。1回の登録につき10件まで、1件あたり15MBまでです。
  5. 画面右下の「保存する」をクリックします。

内容と添付ファイルは、どちらか一方があれば保存できます。両方が空のときは保存できない仕様です。

書くことに迷ったときのために、公式ヘルプは次の4つの観点を挙げています。10月2日の解説記事も、ほぼ同じ観点で整理しています。

  • 誰に向けた資料か(例:金融機関の情報システム部門、決裁は部長)
  • 自社やサービスの説明
  • 守ってほしい書き方(表記、専門用語、文章のトーン)
  • 使ってほしくない表現

分量のルールは、数字で書くと反映されやすいとされています。たとえば「1枚あたり150文字以内」「箇条書きは3項目まで」のように書き、「短く」「少なめに」のような言い方は避けます。

10月2日の解説記事には、手元の会社案内などからカスタム指示の下書きを作るためのプロンプトが載っています。ChatGPTかClaudeに貼り付けて使う前提で、作られた下書きに、元の資料にない情報や一度しか使っていない言い回しが入っていないか確認するよう勧めています。

3. カスタム指示を使って資料を作る

  1. ホーム画面の入力欄の下にある「カスタム指示」をクリックします。
  2. 使いたいカスタム指示を選びます。
  3. 作りたい資料の内容をいつも通り入力して、生成します。

一度選ぶと、次回からは前回選んだものが最初から選ばれた状態になります。その回だけ使いたくないときは、一覧の最後にある「使わない」を選びます。

制限と、できないこと

カスタム指示について、公式ヘルプに書かれている制限を整理します。

  • 反映されるのは、HOME画面の入力欄(おまかせ生成)から作るときだけです。スライド編集画面の「AIデザイン生成」には反映されず、そちらではプロンプトライブラリを使います。
  • 登録した文章が、そのままスライドの本文に載るわけではありません。AIが資料を作るときの前提やルールとして参照されます。
  • 登録したルールと、生成時に入力した指示が食い違うときは、入力した指示が優先されます。
  • 登録・編集・削除ができるのは、ワークスペースのオーナーと管理者です。メンバー権限では、内容の閲覧と生成での利用ができます。
  • 絵文字と一部の特殊文字は入力できません。保存の際にAIが内容を読み取り、資料づくりに使える情報が見つからない場合は、保存が止まります。
  • 削除したカスタム指示は復元できません。
  • プランを下げて件数の上限を超えても、登録済みのものは閲覧・編集・削除・利用ができます。できなくなるのは、新しく作ることです。

公式の解説記事では、架空の包装資材メーカーの資料で、カスタム指示ありとなしを比べています。ありの場合は、登録した会社情報や製品のスペックが資料に反映され、なしの場合は、依頼文にない会社名やスペックが補われたと書かれています。

同じ記事は、登録していない情報が補われたり、一部のルールが反映されなかったりすることもあったとして、生成された資料は内容を確認してから使うよう案内しています。

入力した内容がAIの学習に使われるかについて、公式サイトのトップページには、無料プランを含むすべてのプランで学習に使われないと書かれています。同じページに、情報セキュリティの国際規格ISO/IEC 27001(ISMS)の認証を取得している旨の記載もあります。

プライバシーポリシーでも、事前の明確な同意なく、入力データをAIモデルの学習に使うことはないとされています。

一方で、フリープランなどでは、許可を得た場合に限り、サービス改善のための分析に使うことがあるとも書かれています。

ヘルプのプラン比較では、個人向け3プランのセキュリティ情報は非公開とされています。セキュリティチェックシートへの個別の回答は、法人プランで有償対応と書かれています。

おまかせ生成で入力できる文字数は、フリーとパーソナルが5,000文字、パーソナルPlusと法人が50,000文字と、「おまかせ生成」のヘルプに書かれています。一方、プラン別の料金・機能のページには、フリーとパーソナルを10,000文字とする記載があり、ページによって数字が異なります。

利用規約では、サービスは日本国内で提供するものとされ、日本国外で利用することは禁止事項に挙げられています。海外出張先などで使う予定がある場合は、事前に利用規約を確認してください。

向いている使い方・向いていない使い方

ここからは公式の説明とは別の、編集部の見方です。

向いている使い方 向いていない使い方
毎回同じ会社紹介やサービス説明を、入力欄に貼り付けている 資料ごとに前提がまったく違い、共通のルールを決められない
表記や言い回しの基準を決めておき、同じ基準で資料を作りたい 登録したルールが、すべて守られていることを前提にしたい
複数人で資料を作っていて、書き方をそろえたい(パーソナルPlus以上) 無料プランだけで済ませたい
誰向けの資料かを毎回言い直している パーソナルプランで、複数の取引先や用途ごとに何種類も使い分けたい(1件まで)

案件の名前や日付のような、その資料だけの情報はカスタム指示に入れず、生成時の入力欄に書くほうが、公式が示す使い分けに合います。

よくある質問

イルシルのカスタム指示は無料プランで使えますか

対象外です。公式ヘルプでは、フリープランでは利用できないとされています。

パーソナルプランでは1件、パーソナルPlus以上では無制限に登録できます。

イルシルは無料で使えますか

フリープランがあり、料金は0円です。ただし、AIデザイン生成は月3枚、作れる資料は3個までで、PDFやPowerPointの書き出しはできません。

パーソナル・パーソナルPlusの年間契約を新しく申し込む場合は、3日間の無料トライアルがあります。トライアルのあとは自動で有料に移るため、続けない場合は期間内に自動更新を止める手続きが必要です。

イルシルに入力した内容は、AIの学習に使われますか

公式サイトのトップページでは、入力した内容は学習に使われず、無料プランを含むすべてのプランが対象だと説明されています。

プライバシーポリシーにも、事前の明確な同意なく学習に使うことはないと書かれています。ただし、フリープランなどで許可を得た場合は、サービス改善のための分析に使われることがあります。

社内の規程などで取り扱いが決まっている情報を入力するかどうかは、利用規約とプライバシーポリシーもあわせて確認して判断してください。

イルシルの評判はどうですか

この記事では、口コミや個人の感想は集めていません。公式の情報で判断できる範囲だけをお伝えします。

公式サイトは、2025年4月時点で国内の上場企業1,300社以上が利用していると案内しています。これは運営側の発表で、この記事では確かめていません。

実際に自分の資料づくりに合うかは、まずフリープランで試せます。カスタム指示はパーソナル以上のプランで使える機能なので、フリープランでは試せない点に注意してください。

まとめ

イルシルのカスタム指示は、会社や製品の情報、表記のルールを一度登録して、おまかせ生成のたびに呼び出せる機能です。使えるのはパーソナルプラン以上で、件数はパーソナルが1件、パーソナルPlus以上が無制限です。

料金は、パーソナルが月1,848円(税込)から、パーソナルPlusが年間66,000円(税込)で、法人プランは問い合わせです。契約は自動更新で、日割りの返金がない点だけ先に押さえておくと、損をしにくくなります。

登録した内容が必ず反映される保証はなく、生成時の入力が優先されます。まずは毎回貼り付けている情報や、毎回直している表現から登録して、できあがった資料を確認しながら調整していく進め方になります。

この記事は、2026年10月9日時点の公式情報にもとづいています。料金や機能は変わることがあるため、申し込む前に公式ページで最新の内容を確認してください。

参考: