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SciSummaryの料金・無料でできる範囲・使い方(2026年10月時点)

論文を要約するAIツールのSciSummary(サイエンスサマリー)が、2026年9月29日付の公式ブログで、論文を「インサイト、レポート、スライド、ポッドキャスト」に変換できると紹介しました。運営会社の公式サイトに載っている情報です。

この記事では、公式サイトとヘルプ(Tutorials)、利用規約を読んだうえで、使い方・料金・無料でできる範囲・解約方法・日本語で使えるかをまとめます。内容は2026年10月9日時点の公式情報です。

画面の操作はログインしないと見られないため、手順は公式ヘルプの記載にそって書いています。私たちが実際に操作して試した内容ではないことを、先にお断りします。

目次

結論:先に知っておきたい3つのこと

  • AI機能を無料で試せるのは「7日間・30,000語分」までです。公式のFAQでは、無料トライアルは30,000語の上限があり、最初の支払いのあとに要約が無制限になると説明されています。
  • 有料のProプランは、年払いで月4ドル相当(年48ドル)、月払いで月7ドルです。支払いはすべて米ドルで、利用規約には、価格はいつでも変更することがあると書かれています。
  • ポッドキャストとスライドは、公式ヘルプに要約モードとして載っています。一方、公式ブログに出てくる「インサイト」「レポート」は、ヘルプに独立した機能として説明されていませんでした。

SciSummaryとは

SciSummaryは、学術論文を読み込ませて、要約・質問への回答・図表の説明を出してくれるウェブサービスです。公式サイトによると、2023年に始まったサービスで、研究者や学生が主な利用者です。

論文をPDFのファイルで渡すほか、公開されている論文のURL、文章の貼り付け、Zotero(論文管理ソフト)からの取り込み、サービス内の論文データベースの検索からも追加できます。公式のFAQには、論文以外のレポートや技術文書も要約できると書かれています。

要約の「モード」として公式ヘルプに載っている主なものは、次の表のとおりです。

モード(画面上の名称) 公式ヘルプの説明
Summarize 文書全体の要点を、短くまとめた概要にします
Summarize by Section 要旨・序論・方法・結果・考察など、節ごとに短く要約します
Key Points 主な発見や結論を、短い要点にまとめます
Simplify 専門用語や技術的な細部を、やさしい言葉に言い換えます
Generate a Podcast 2人の仮想の司会者が論文を会話形式で解説する、問いかけ型のポッドキャストを作ります。音声は自動で生成されます
Slides 序論・方法・結果・考察の形式(IMRAD)か、3枚・6枚・9枚のスライドを自動で作ります
Blog Post 専門外の人にも読みやすい、ブログ記事の形に書き直します

このほかに、特定の話題に絞る「Summarize with Area of Focus」や、今後の研究の方向性を出す「Opportunities for Future Research」などもあります。モードの一覧は公式ヘルプの「Summary Modes」のページで確認できます。

ヘルプに更新日は書かれていないため、ポッドキャストとスライドが9月29日に追加されたものかどうかは、公式の情報だけでは分かりませんでした。

料金と使えるプラン

公式サイトのトップページにあるプラン表を、そのまま整理しました。金額はドル表記のまま載せ、日本円への換算は行っていません。

項目 無料トライアル(7日間) Student(初月無料) Pro
料金 0ドル 最初の1か月は0ドル。その後は通常料金 年払い:月4ドル相当(年48ドル)/月払い:月7ドル
要約(Summaries) 30,000語分 1か月間は無制限 無制限
図の分析(Figures Analyzed) 5個 1か月間は無制限 無制限
チャットのメッセージ 100通 1か月間は無制限 無制限
論文の取り込み(Quick click import) 50本 無制限 無制限
論文の検索(Article Searches) 無制限 1か月間は無制限 無制限
意味にもとづく検索(Semantic Search) なし なし 1,000文書まで

Studentプランは、プロモーションコード「STUDENT26」を使う形です。誰が対象になるのか(学生証の確認があるかなど)は、公式ページに記載がありませんでした。

年払いは月払いより42%安い、と公式サイトに書かれています。料金表のどのプランでポッドキャストやスライドが使えるか、1回ごとの消費量がどれだけかは、公式ページに記載がありませんでした。

支払いについて、利用規約には次の記載があります。

  • 支払いはすべて米ドルです。
  • 必要に応じて、売上税が価格に加わります。
  • 価格は、運営側がいつでも変更することがあります。
  • 利用規約には、無制限で要約できるアカウントでも、月に1,100万語を超えて要約するときは運営への連絡が必要だと書かれています。

使い方

以下は、公式ヘルプの「Summarizing Articles」のページにある手順にそって書いています。ボタンの位置など、画面上の細かい操作は確認できていない状態です。

  1. アカウントを作ります。ヘルプに登録の手順は書かれていません。公式サイトのトップページにある「Try it Free」が入り口になると考えられます。
  2. 論文を追加します。ファイルのアップロード、公開論文のURL、文章の貼り付け、Zoteroからの取り込み、論文データベースの検索のいずれかを使います。
  3. 要約の条件を選びます。長さは「短い・中くらい・詳しい」の3段階、形式は上の表のモードから選びます。
  4. 言語を選びます。要約の言語は、130以上の選択肢から選べると書かれています。
  5. 必要なら、ページ範囲を指定します。文書の一部だけを要約したいときに使います。
  6. ポッドキャストやスライドを作りたいときは、形式のところでそのモードを選びます。ヘルプに書かれているのはモードの説明までで、書き出しの形式(音声ファイルか、パワーポイント形式かなど)は記載がありませんでした。

要約ができたあとの機能も、ヘルプに書かれています。

  • チャット:論文の内容にもとづいて質問できます。複数の論文をまとめて質問することもできます。
  • 図表の分析:論文から図と表を自動で取り出し、論文の文脈に沿って説明します。取りこぼした図は、PNG・JPG・PDFで手動で追加できます。
  • 引用:要約の各段落に出典の位置が付きます。要約の文字を選んで「Cite this」を押すと、元の論文のどこから引いたかが分かります。
  • 参考文献リスト:APA・Chicago・MLA・Harvardの形式で作れます。
  • 整理:フォルダ、タグ、色分けで論文を管理できます。

制限と、できないこと

公式ページに数字や条件が書かれていたものを、項目ごとにまとめます。

数や大きさの上限

  • ファイルの大きさは最大200MBです。これより大きいファイルは「想定外の結果やエラーになることがある」とFAQにあります。
  • 一括要約は、1回に最大200文書までです。
  • 複数の文書をひとつの要約にまとめるのは、最大25文書までです。
  • 論文どうしの比較は、最大10文書までです。

要約の正確さ

FAQは「大規模言語モデル(LLM)の性質上、誤った結果が出ることがある」と明記しています。利用規約にも、AIが作る要約は常に正確とは限らず、内容は使う前に確認するよう書かれています。

誤りを見つけやすくするため、各要約に出典の位置を示す引用が付く仕組みです。ただし、これで誤りが防げるとまでは書かれていません。

言語

公式サイトとヘルプは英語で書かれています。要約の言語は「130以上」から選べるとされていますが、日本語が含まれるかはヘルプで確認できませんでした。

公式のAPI仕様書では、結果を翻訳する言語の例のひとつに「japanese」が挙がっています。これはウェブの画面ではなく、開発者向けのAPIの記載です。

日本語で書かれた論文を読み込ませたときの精度は、公式ページに記載がありませんでした。

データの扱い

アップロードした論文がAIの学習に使われるかどうかは、利用規約・プライバシーポリシー・FAQのいずれにも書かれていませんでした。プライバシーポリシーの更新日は2023年5月30日、利用規約は2023年1月27日のままです。

公式ヘルプには、要約にはGPT-4o、GPT-3.5、Claudeなどの技術を組み合わせて使うと書かれています。入力した文書がこれらの提供元にどう渡るかは、公式ページに説明がありませんでした。

そのほかの利用条件として、利用規約には次の記載があります。

  • 13歳以上の人向けのサービスです。
  • HIPAA(米国の医療情報の法律)などの業界別の規制に合わせた作りではないため、その対象となる使い方はできません。

向いている使い方・向いていない使い方

ここからは公式の説明とは別の、編集部の見方です。

向いている使い方 向いていない使い方
英語の論文を、日本語の要約で下読みして、読むべき論文を選ぶ 社内の機密資料や、個人情報を含む文書の要約(データの扱いが公式に明記されていないため)
引用の位置を見ながら、要約が元の論文と合っているか確かめる 要約だけを読んで、そのまま報告書や記事の根拠にすること
勉強会や社内共有のために、スライドの下書きをつくる 仕上げのデザインまで任せること(スライドの出力形式が公式に明記されていないため)
移動中に、ポッドキャストで論文の概要をつかむ 日本語の音声の品質を前提にした利用(日本語の音声に対応しているかは公式に明記なし)
無料トライアルで、自分の分野の論文に合うかを試す トライアルの枠内で多くの論文をさばくこと(30,000語は、長い論文数本で使い切る可能性があります)

よくある質問

SciSummaryは無料で使えますか

7日間の無料トライアルがあります。FAQによると、AI機能の試用は30,000語までで、それを超えて使うには支払いが必要です。

AI機能を使わない機能は、クレジットカードを入れなくても無料で使えると書かれています。トライアルの登録にカードが必要かどうかは、公式ページに記載がありませんでした。

SciSummaryは日本語に対応していますか

要約の言語は130以上から選べると書かれていますが、日本語が一覧に入っているかは公式ページに明記がありません。API仕様書の例には「japanese」があります。

確実に知りたい場合は、無料トライアルの範囲で日本語を選べるかを試すか、公式の問い合わせ先に確認してください。画面や公式の案内は、現時点で英語です。

SciSummaryはどうやって解約しますか

利用規約の「6. CANCELLATION」に、アカウントにログインしていつでも解約でき、解約の効力はその時点で支払い済みの期間の終わりに出る、と書かれています。解約の画面の場所までは書かれていません。

利用規約には、サービスに満足できない場合はメールで連絡するよう書かれています。返金に関する記載は見当たりませんでした。

連絡先は、公式サイトに載っているメールアドレスです。

SciSummaryの「インサイト」と「レポート」はどこで使えますか

公式ブログの2026年9月29日の記事は、論文を「インサイト、レポート、スライド、ポッドキャスト」にできると紹介しています。ただし、公式ヘルプの要約モードの一覧には、「インサイト」「レポート」という名前のモードは見当たりませんでした。

ヘルプのチャットのページには、構造化された報告書のような形式で回答を頼めるという記載があります。ブログのいう「レポート」がこれを指すのかは、公式ページでは確認できていません。

まとめ

SciSummaryは、論文を要約するだけでなく、ポッドキャスト形式の解説やスライドに変えられる点が、公式ヘルプで確認できました。無料トライアルは7日間・30,000語分までで、本格的に使うならProプラン(年払いで月4ドル相当、月払いで月7ドル)になります。

日本で使う場合に気をつけたいのは、日本語の対応範囲とデータの扱いです。日本語が選べるか、アップロードした論文がどう扱われるかは、公式ページに明記がなく、プライバシーポリシーなどの更新日も2023年のままでした。

まずは公開されている論文で無料トライアルを試し、日本語の出力や引用の位置を自分の目で確かめてから、有料にするかを決めるのが安全です。機密性のある文書は、扱いが明記されるまでは入れないほうが無難です。

参考: