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Geminiのスキルとは?使い方・料金・制限とGemsの移行時期(2026年10月時点)

Googleは2026年9月30日に、Geminiアプリのチャットで「スキル」を使えるようにすると発表しました。スキルは、よく使う指示を一度保存しておき、あとから呼び出して使う機能です。

これまでの「Gems(ジェムズ)」は、スキルに置き換わっていきます。この記事では、スキルの使い方、料金と使えるアカウント、制限、Gemsがいつ終わるのかを、2026年10月8日時点の公式情報にそって整理します。

目次

結論:先に知っておきたい3つのこと

  • スキルは「保存した指示」です。チャットで「/」を入力して名前を選ぶか、Geminiが内容に合うと判断したときに自動で使われます。
  • 今使えるのは、18歳以上の個人のGoogleアカウントです。仕事用・学校用のアカウントには今後数週間のうちに提供すると案内されていて、2026年10月8日時点では未提供です。
  • Gemsは、個人アカウントでは2026年11月から終了していきます。既存のGemsは自動でスキルに移されますが、早めに作り直したい場合の手順も公式に載っています。

Geminiのスキルとは

公式ヘルプでは、スキルは「繰り返し使用できる指示と追加コンテキストのセット」と説明されています。特定のタスクのやり方をGeminiに伝えるためのものです。毎回同じ長いプロンプトを打ち直す代わりに、保存したものを呼び出して使います。

公式ヘルプが挙げる使い方の例は、自分の文体をそろえる、会議の議題を作る、複数の視点でアイデア出しをする、といったものです。ブログでは、スキルを複数同時に重ねて使えることも紹介されています。

Gemsとの違いを、公式ページに書かれている範囲で並べます。

項目 Gems スキル
呼び出し方 別のタブに切り替えて使う(公式の説明による) 今のチャットで「/」(近日中に「@」へ変更予定)と名前を入力する
自動で使われるか 公式ページに記載なし Geminiが関連ありと判断すると自動で適用する
複数を組み合わせる 公式ページに記載なし 1つのチャットで複数のスキルを重ねられる
他の人との共有、Googleドライブのファイルやノートブックの追加 できる 今後数週間のうちに対応すると公式が説明している(10月8日時点では未対応)
そのスキルを使ったチャットの一覧 専用ページがある 専用ページはなく、サイドパネルに通常のチャットとして並ぶ

料金と使えるプラン

スキルの料金は、今回読んだ公式ページに載っていない項目です。ヘルプには、Google AIの有料プランに入っていなくてもスキルを使えると書かれています。

アカウントの種類 料金 スキルの提供状況(2026年10月8日時点) Gemsの終了時期
個人のGoogleアカウント(有料プランなし) 公式ページでは明記されていません 使える(18歳以上) 2026年11月
個人のGoogleアカウント(Google AIの有料プラン) プランの料金は各プランの公式ページ。スキルの追加料金の記載は見当たりません 全プランで使える(18歳以上) 2026年11月
18歳未満 公式ページでは明記されていません 近日中に対応予定とされている 公式ページでは明記されていません
Google Workspaceの法人向け(Business・Enterprise・非営利) 公式ページでは明記されていません 今後数週間のうちに提供予定 2027年3月
Google Workspaceの教育機関向け 公式ページでは明記されていません 今後数週間のうちに提供予定 2027年6月

作れるスキルの数に上限はありませんが、同時に有効にできるのは100個までです。上限に達したら、どれかを無効にすると新しいものを有効にできます。

使い方

ここからの手順は、Googleの公式ヘルプ「Geminiアプリ向けのスキルを作成して管理する」を元に書いています。編集部の実機での操作確認は行っていない点をご了承ください。

スキルを作る

パソコンのブラウザで作る手順です。ヘルプでは、[スキル]ページから次のような方法で作れると紹介されています。

  1. gemini.google.comを開き、左のサイドバーで[設定]から[スキル]を開きます。
  2. [Geminiで作成]を押すと、チャットの案内にそってGeminiと一緒に作れます。
  3. 自分で書くなら[手動で作成]を押し、名前・説明・手順を入力して、上部の[作成]を押します。
  4. [おすすめ]に並ぶテンプレートを選び、名前・説明・手順を直してから[作成]を押す方法もあります。

SKILL.mdを含むファイルやフォルダ、zipをアップロードして作る方法もあります。制限は後の節にまとめました。

チャットで「次の手順に沿ってスキルを作成してください」と頼んでも作れます。作ったスキルは[スキル]ページに保存され、直したいときはチャットで修正内容を伝えます。

スキルを使う

  1. チャットの入力欄に「/」を入力します(ヘルプには、近日中に「@」に変わると書かれています)。
  2. 出てきた一覧から使いたいスキルを選びます。
  3. 続けて依頼内容を書いて送ります。複数のスキルを選んで重ねることもできます。

スキルが有効になっていれば、名前を指定しなくても、Geminiが内容に合うと判断したときに自動で使われます。

オン・オフ、編集、削除

管理は[設定]の[スキル]ページで行います。自動で使われたくないスキルは、スキルを開いて[その他]から[無効にする]を選びます。

編集は、[説明]と[手順]の欄を直接書き換えるか、[その他]の[Geminiで編集]で会話しながら直します。

削除すると元に戻せない点に注意してください。有効化・無効化・削除は、[スキル]ページからだけ行えます。

書き方のコツ(公式ヘルプの要約)

公式ヘルプ「Geminiアプリ向けの効果的なスキルを作成する」には、名前と説明が、Geminiがスキルを使うかどうかの判断材料になると書かれています。名前は動詞で始め、すべて小文字で単語をハイフンでつなぎます。

説明は1〜2文で、1024文字以内にします。最初に、そのスキルで何ができるかを第三者の視点で書き、続けて「〜のときに使う」の形で使う場面を具体的に書くよう勧められています。

手順は、長い説明より「やり方・出力の形式・ありがちな間違い」を短く書く、とされています。情報が足りないときは推測せず質問してもらうよう書いておく方法も紹介されています。

書き方の例を1つ挙げます。これは編集部が考えた例で、動作は未確認です。

  • 名前:write-meeting-minutes
  • 説明:会議のメモを、決定事項・担当者・期限の3つに分けた議事録にまとめる。会議メモを貼られたとき、議事録を頼まれたときに使う。
  • 手順:決定事項、担当者、期限の順に箇条書きで書く。期限が書かれていないときは、推測せず私に質問する。

Gemを手動でスキルに作り直す

Gemsは終了時に自動でスキルに変わりますが、早く移したい人向けに、公式ヘルプに手動の手順があります。

  1. gemini.google.comで[サイドバーを開く]から[Gem]を開き、移したいGemの横にある編集アイコンを押します。[知識]にファイルがあれば、1つずつダウンロードして、スキルと同じ名前のフォルダに入れます。
  2. 別のタブで[設定]の[スキル]を開き、[手動で作成]を押します。Gemの名前・説明・手順をコピーして貼り、[作成]を押します。ファイルがなければここで完了です。
  3. ファイルがある場合は、[スキル]ページで作ったスキルにカーソルを合わせ、[スキル アクション]から[ダウンロード]を選びます。zipを開いて中のSKILL.mdをファイルのフォルダに移し、同じスキルの[スキル アクション]から[スキルを置き換える]を選んで、そのフォルダをアップロードします。

ヘルプには、フォルダ名はスキルの名前と一致させる必要があると書かれています。

制限と、できないこと

  • 年齢とアカウント:18歳以上で、個人のGoogleアカウントでログインしている必要があります。仕事用・学校用アカウントは、10月8日時点では対象外です。
  • アクティビティの保存:ヘルプは、スキルを作って使う条件のひとつに、アクティビティの保存をオンにしていることを挙げています。
  • 使える場所:Geminiのモバイルアプリ、Mac版のGeminiアプリ、gemini.google.comのウェブ版のみです。
  • 有効にできる数:同時に100個までです。
  • ほかの機能との併用:Workspaceアプリなどの連携アプリとは使えます。Canvas、ディープリサーチ、動画の作成、音楽の作成、ガイド付き学習とは、今のところ併用の対象外です。Gemsにあった標準ツールの多くも、スキルでは対象外です。
  • ファイルのアップロード:ファイルを付けたスキルのアップロードは、現時点ではMac版アプリとウェブ版だけです。SKILL.mdを含むフォルダかzipで、合計100MBまで。インターネットへの接続が必要なスクリプトは対象外です。
  • ファイルの種類:テキスト系(.txt、.md、.csv、.jsonなど)、.pdf、画像は使えます。.docx、.xlsxなどのバイナリ形式は対象外です。
  • ファイルの追加方法:参照ファイルを加える方法は、スキルと一緒にアップロードする1通りだけです。ファイルを直すときは、スキル全体を参照ファイルごと上げ直します。

日本での提供開始日は、読んだ公式ページには個別に書かれていません。発表はグローバルに提供するとしていますが、ヘルプでは、段階的に提供しているためまだ使えないことがあると注意しています。

スキルに保存した内容が、モデルの学習に使われるかどうかについては、今回読んだページでは明記されていません。気になる場合は、Geminiアプリのプライバシーに関する公式の案内を確認してください。

なお、ヘルプによると、タスクやスケジュールの機能(Gemini Spark)は、Gemini Sparkに対応するGoogle AIの有料プランが前提で、解約やダウングレードをすると使えなくなります。スキル自体は、有料プランなしでもチャットで使えると書かれています。

向いている使い方・向いていない使い方

ここからは公式の説明とは別の、編集部の見方です。公式ヘルプが挙げる「作るべきとき・作らなくてよいとき」を参考にしています。

向いている使い方 向いていない使い方
毎週のように同じ長い指示を打ち直している作業(議事録、定型メールの下書きなど) 一度しかやらない作業
出力の形式を毎回直している作業(見出しの型、箇条書きのルールなど) Geminiに任せるだけで、すでに期待どおりの結果が出ている作業
GmailやドキュメントなどWorkspaceのアプリをまたぐ定型の作業 手順や条件が頻繁に変わり、スキルの更新が追いつかない作業
文体や社内の言い回しをそろえたい文章づくり Canvasやディープリサーチなど、スキルと併用できない機能が中心の作業

仕事で使う場合は、会社のルールで個人アカウントの利用が認められているかを先に確かめてください。会社のアカウント(Workspace)で使えるようになるのは、公式の説明では、今後数週間のうちとされています。

よくある質問

Geminiのスキルは無料で使えますか

ヘルプには、Google AIの有料プランがなくても、チャットでスキルを使えると書かれています。ブログの脚注では、有料プランのすべての段階で使えるとされています。

ただし、18歳以上で個人のGoogleアカウントであることが条件です。スキルの利用料金そのものについては、公式ページに記載がありません。

Geminiのスキルは、会社のGoogle Workspaceアカウントで使えますか

2026年10月8日時点では、まだ対象外です。ブログは、Workspaceの法人・非営利・教育機関のお客様向けには、今後数週間のうちに提供すると説明しています。

Workspace版のGeminiの回数や利用制限については、別の記事で解説しています。

Geminiのスキルが使えるようになったら、Gemsはいつまで使えますか

個人のGoogleアカウントは2026年11月、Workspaceの法人・非営利は2027年3月、教育機関は2027年6月から、Gemsのサポートが終わります。

終了時には、Gemsが自動でスキルに移されます。

ミニアプリを作る実験サービスの「Opal」と、Google Labsの「Gems」も同じ時期に終了します。Google LabsのGemsは、スキルには移行されません。

Geminiのスキルは、ほかのサービスで作ったSKILL.mdを取り込めますか

ヘルプには、他のプラットフォームで作ったスキルは、SKILL.mdファイルをアップロードして取り込めると書かれています。

ただし、ファイルのアップロードは今のところMac版アプリとウェブ版だけです。スキル名は小文字とハイフンの形式に合わせる必要があります。

まとめ

スキルは、よく使う指示を保存して「/」で呼び出せる、Gemsの後継の機能です。個人アカウントでは使い始められますが、仕事用アカウントへの提供はこれからです。

Gemsを使っている人は、個人アカウントなら2026年11月から順に切り替わります。

自動で移行されるので、急いで作り直さなくても済みます。ファイル付きのGemsは、移行後に動きを確かめておくと安心です。

機能は発表直後で、共有やドライブ連携など、今後追加される予定のものがあります。最新の状況は、下の公式ページで確かめてください。

この記事は、2026年10月8日時点の公式情報にもとづいています。

参考: