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Remotionとは:料金・使い方・会社で有料になる条件(2026年10月9日時点)

Remotion(リモーション)は、Reactというウェブ画面を作る仕組みのコードで、動画やモーショングラフィックス(動く図やテロップ)を作るフレームワークです。公式のリリースノートでは、2026年9月25日公開の4.0.529で動きの残像を表現するモーションブラーと、図形を滑らかに変形させる機能が加わりました。

10月1日公開の4.0.532は、直前の4.0.531の配布に不具合があったため出された修正版です。その後も10月5日に4.0.533、10月7日に4.0.534が公開されています。

この記事では、Remotionとは何か、料金(会社の規模によって有料ライセンスが必要になる条件)、AIのコーディングエージェントと組み合わせた使い方、制限を整理します。プログラミングをしない方にも読めるよう、何ができて何が必要かを中心に書きました。

内容は2026年10月9日時点の公式情報です。金額は円に換算せず、公式の表示どおりドルで載せています。

目次

結論:先に知っておきたい3つのこと

  • 個人と3人までの組織は無料で、有料版と機能は同じです。4人以上の組織は会社ライセンスが必要です。自動化を作らない場合はコードを書く人1人につき月25ドル(Creators)、自動化を作る場合は書き出し1回0.01ドル(Automators)です。
  • AIのコーディングエージェントに頼んで動画を作る方法が、公式の入口に置かれています。エージェント側の利用料は別で、公式は多くが有料の契約を要すると書いています。
  • 動画の土台はコードです。パソコンにNode.jsを入れ、ターミナル(命令を文字で打ち込む画面)で数行のコマンドを実行する準備が要ります。

Remotionとは

公式サイトは、Remotionを「Reactで動画とモーショングラフィックスを作る」ものと説明しています。動画の1コマずつを、ウェブ画面と同じようにコードで組み立てて、最後に動画ファイルとして書き出す仕組みです。

公式トップページには、作り方が3つ並んでいます。

作り方 公式の説明(要約) コードを書く量(編集部の整理)
エージェント型 アイデアを、コーディングエージェントに伝えて動画にする エージェントが書く
対話型 画面上でドラッグして編集やアニメーションをつけ、結果をコードに保存する 画面操作が中心
プログラム型 データをつなぎ、複雑な構成をコードで管理する 自分で書く

公式は、値を差し替えて作り分けるパラメーター化と、1つの型から大量の動画を書き出すバッチレンダリングに触れています。名前や数字だけを差し替えた動画を大量に作る使い方は、これに当たります。

4.0.529と4.0.532のリリースノートにある主な変更

  • 4.0.529(9月25日):HTML-in-canvasを使ったモーションブラーのパッケージと、図形の変形に使うinterpolatePaths()を追加。プレビュー画面で透明部分を示す市松模様も、画面の背景に合わせて暗くなりました。
  • 4.0.532(10月1日):4.0.531の配布不具合の修正。remotion.dev/new(新規プロジェクトの画面)に初回訪問時のお知らせを追加し、部品ごとの暗い市松模様のプレビューも加わりました。

モーションブラーの公式説明によると、新方式はプレビュー時にHTML-in-canvasという機能を有効にする必要があり、書き出し時は特別な設定なしで使えます。

料金と使えるプラン

Remotionのコードは公開されていて、使える人は規模で分かれています。公式のライセンス本文は、個人は無料で、商用の動画づくりにも使えると書いています。

プラン 対象 料金 備考
無料(Free License) 個人、3人までの組織やチーム、非営利団体、商用でまだ使っていない評価中の人 0ドル 機能の制限なし。登録も不要
Remotion for Creators 自動化を作らずに動画を作る、4人以上の組織 1人あたり月25ドル コードを自分で書く人、またはエージェントに書かせる人が数えられる
Remotion for Automators 動画編集ツールや「文章から動画」のアプリなど、自動化を作る組織 1回の書き出しにつき0.01ドル(月100ドルが最低) 月100ドルに1万回分を含む。自動化を作る開発者に席は不要
Enterprise 契約書の調整や書類の記入、専用の相談窓口が必要な組織 月500ドルから 追加の個別見積もりもあり得ると公式が書いている

CreatorsとAutomatorsは両方を有効にでき、その場合は合計で月100ドルが最低額です。Creatorsだけを選んだ場合の最低額は、読んだ範囲では明記されていませんでした。

公式のFAQでは、1回の書き出し(レンダー)は、動画、音声、GIF、静止画、PDFを正常に作れた回数です。Studioやプレーヤーでのプレビューは、数に入りません。

人数の数え方

公式FAQは、法人化していても、全体の人数が3人以下なら無料のまま使えると説明しています。外部の制作会社やフリーランスに同じプロジェクトを手伝ってもらうと、その人数は合算されます。

制作会社が完成した動画ファイルだけを納める場合は、制作会社の人数だけが数えられます。依頼主がRemotionのプロジェクトを持ったり動かしたりする場合は、両社の人数が合算されます。

一方、GitHubのライセンス本文は、無料の対象を「営利組織は従業員3人まで」と書いています。FAQやライセンス販売ページは「3人まで」の表現で、本文の冒頭には、Remotion 5.0でライセンスが少し変わるという注記もあります。

迷う場合は公式に確認するのが確実です。

会社ライセンスの申し込みと管理は、ライセンス用サイトのダッシュボードで行います。席数の変更、解約、請求書の取得は、問い合わせなしでできると公式が書いています。

返金はありません。Creatorsについては、解約しても、それまでに作った動画を使う権利は残ると説明されています。

使い方

ここからの手順は、公式ドキュメントの「Coding Agents」と「Installation」のページを元にまとめたもので、編集部では実行していない手順です。画面の表示は、実際と異なる場合があります。

  1. パソコンにNode.jsと、使うコーディングエージェントを入れます。公式が挙げているのはClaude Code、Codex、Kimi Code、OpenCodeです。公式は、多くのエージェントに有料の契約が必要とも書いています。
  2. ターミナルで「npx create-video@latest –yes –blank my-video」を実行します。空の状態(Blank)のプロジェクトがmy-videoというフォルダに作られます。
  3. 「cd my-video」でそのフォルダに移動します。
  4. 「npx remotion skills add」で、Remotionの使い方をエージェントに教える部品(Agent Skills)を入れます。
  5. 「npm run dev」でプレビュー画面(Remotion Studio)を起動します。
  6. 別のターミナルを開いて同じフォルダに移り、「claude」「codex」「kimi」「opencode」のどれかでエージェントを起動し、作りたい動画を文章で伝えます。
  7. 書き出しは、StudioのRenderボタンから設定を選んで実行するか、コマンドの「npx remotion render」で行います。

ChatGPTのデスクトップアプリを使っている場合は、Remotionのプラグインで、動かせる形のプロジェクトを作らせる方法が公式のインストールのページに載っています。

Agent Skillsでできること

公式のSkillsのページには、用途別の部品が一覧されています。主なものは次のとおりです。

  • remotion-create:新しいプロジェクトや動画を作る
  • remotion-studio:プレビュー画面を起動する
  • remotion-render:動画や静止画に書き出す
  • remotion-captions:字幕の扱い方
  • remotion-maps:地図を使ったアニメーション
  • remotion-docs:公式ドキュメントを検索して参照する
  • remotion-upgrade:Remotionと関連部品を更新する

どれを使えばよいか迷う場合は、すべてを含むremotion-best-practicesを使うと公式が案内しています。Skillsを利用できるツールとして、公式のページにはClaude Code、Codex、Kimi Code、Cursorが挙がっています。

Remotion公式はプラグインも提供していて、Codex(ChatGPTデスクトップアプリ)、Claude Code、Cursor、GitHub Copilot CLI、Kimi Code向けがあります。

制限と、できないこと

  • 動作環境:公式のインストールのページでは、Node 16以上またはBun 1.0.3以上が必要です。macOSは15(Sequoia)以降が必須で、古い版は対象外と書かれています。Linuxはlibcの2.35以上が条件です。このページにWindowsの記載はありません。
  • 書き出しの形式:動画のほか、音声だけ、連番画像、静止画、GIFがあります。クラウドで書き出すRemotion LambdaはAWS上で動き、公式は、Lambdaが向くのはフルHDで80分未満の動画としています。保存容量の制約から、書き出せる長さはフルHDで約2時間が上限です。
  • 商用利用の線引き:商用利用はできますが、条件があります。Remotion自体を製品として売ることは禁止されています。利用者に自作のRemotionコードを送らせて書き出す代行サービスも、認められていません。
  • 計測の仕組み:ブラウザの中で書き出す方式には、どのドメインが何本書き出したかを公式が把握する仕組みが標準で入っていて、止められないと書かれています。サーバー側の書き出しでは、自動の計測は行われないと書かれています。
  • AIへ渡す情報の扱い:エージェントに送る内容がどう扱われるかは、各エージェントの規約によります。今回読んだRemotion公式のページの範囲では、説明がありませんでした。
  • 言語と地域:読んだ公式ページは英語でした。日本語版の有無は確認できていません。Remotion Lambdaの提供リージョンには、AWSの東京(ap-northeast-1)が含まれます。
  • 更新時の注意:4.0.530のリリースノートには、durationInFramesの適用順が変わる小さな互換性のない変更が記されています。既存の動画を更新するときは確認が必要です。

向いている使い方・向いていない使い方

ここからは公式の説明とは別の、編集部の見方です。

向いている使い方 向いていない使い方
名前や数字を差し替えて、同じ形の動画を何本も作る 撮影した映像を切ってつなぐだけの編集(専用の動画編集アプリのほうが手軽な場合が多い)
図解や数値の動くグラフなど、動くテロップや図を作る ターミナルでの操作や環境の準備にまったく触れたくない場合
社内にエージェントを使える人がいて、1人から始めたい 4人以上の会社で、ライセンスの購入と管理の手間を避けたい場合
3人以下の組織で、費用をかけずに試したい Windowsだけで使う環境(公式のインストールのページに記載がないため、事前に確認が必要)

よくある質問

Remotionは無料で使えますか

個人、3人までの組織やチーム、非営利団体は無料です。商用でまだ使っていない評価の段階でも無料で、登録も不要です。

無料版と有料版の機能は同じと、公式が書いています。

Remotionの会社ライセンスは何人から必要ですか

公式FAQでは、無料で使えるのは組織全体で3人までです。4人以上ならライセンスが必要です。

Creatorsの席の数は、コードを書く人(エージェントに書かせる人を含む)の人数で、1人あたり月25ドルです。自動化を作る場合は、書き出し1回0.01ドルのAutomatorsになります。

Remotionはプログラミングができなくても使えますか

公式は、コーディングエージェントに文章で頼むだけで動画が作れると説明しています。ただし、Node.jsとエージェントの準備、ターミナルでのコマンド実行は必要です。

RemotionのAgent Skillsとは何ですか

Remotionのプロジェクトで守るべき書き方をまとめた、エージェント向けの案内です。「npx remotion skills add」で入れられ、プロジェクト作成、プレビュー、書き出し、字幕、地図などの用途別に分かれています。

まとめ

Remotionは、動画をコードで作る道具で、個人と3人までの組織なら無料で商用にも使えます。4人以上の組織では会社ライセンスが必要で、自動化を作らないならコードを書く人1人につき月25ドル、自動化を作るなら書き出し1回0.01ドルです。

AIのコーディングエージェントに頼む方法は、公式が最初の入口として案内しています。準備として、Node.js、エージェントの契約、ターミナルの操作が要ります。

導入の前に、自分たちの人数と、外部の協力者を含めた数え方を、公式のFAQで見直してください。ライセンスの条件は更新されることがあるため、購入前にライセンスのページの最新の内容を確認しましょう。

参考: